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Miracle Night

by kosesatoshi

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1.
夜の訪れ     作詞・作曲 古瀬智志 日没、船出前のフェリーの汽笛 旅立ちへの期待と近づく別れ 喜びと悲しみが交わる場所 月は静かに待った、とばりの後に 始まるもう一つの世界の目覚め 一日分の輝きを終えて太陽は沈んだ 赤と青とが線で重なる 営みを終えた人々の波が足早に家路へと散っていく 我が家の温もり、ゆっくり疲れを癒そう そしてまた明日、この場所で会おう いかなる未来が待ち受けようと ともに生き抜こう 夜が来るのを待って始まる世界 夢見る君とともに寄り添う世界 君の終わりは私の始まり 決して触れはしない 我らもまた、この世界に生きる者たち
2.
エキスパート     作詞・作曲 古瀬智志 夜の10時に目覚ましを切って迎えのバンを待っていた 防寒服を2枚仕込んでかばんのジッパーを閉める 妻の帰りが今日も遅いようだ、明日の朝はベッドの中だろう give me love, give me truth, give me mission. 愛と、答えと、今日の任務をくれよ ダークブルーの闇夜に浮かんだコンビナートの白いライト プラント内の地図を頼りに小さなバンで乗り込んだ 疲弊しきった鋼鉄のマシンが冷却されて僕らを待ってた give me love, give me truth, give me mission. 愛と、答えと、今日の任務をくれよ こいつはかなりてこずりそうだ いったい何を生み出したんだ そこら中に広がる傷あと 痛みの根源はどこだ 子供の頃描いた夢とはまるで無縁なこの暮らしも レンチとセンサー片手に怖いものなしさ こうして暮らしている give me love, give me truth, give me mission. 愛と、答えと、今日の任務を まるで時間が止まったように眠ったままの巨体は 全速力で稼働していた昼間の残像さえない 死体みたいなその固いボディに僕は静かに手を触れたんだ give me love, give me truth, give me mission. 愛と、答えと、今日の任務を give me love, give me truth, give me mission. 愛と、答えと、今日の任務をくれよ
3.
書斎     作詞・作曲 古瀬智志 カーテンの外は雨降り、通りが見える暗い部屋は シックな色合いの家具と漂うマホガニーの香り 足音奪う深い絨毯、赤と青の幾何学模様 整って、整って、息を飲むほど空虚な場所 壁に架かった地図には数え切れないピンの跡 ずらりと並んだ本には見知らぬ国の文字が踊る 夕べ彼は電話のあと、消えるようにここを去った 誰もいない、誰もいない、この部屋をそのまま残して 木彫り細工の人形はどちらも虚ろな目をして ミニチュア飛行機と共にガラスケースの中に並ぶ 証人はただじっと見てる 寄り添うようにそこにある たたずんで、たたずんで、決して何も語りはしない 卓上のガラス瓶に刺した花はまだ咲いてる この部屋に残るたったひとつの儚さが置き去りにされて カーテンの外は雨降り、通りが見える暗い部屋は 繋がる訳もないまま鳴っては消える電話の音 やがて花が萎れる頃、彼は遥か時の向こう 待ちわびて、待ちわびて、誰がここを訪れるだろう
4.
コヨーテ     作詞・作曲 古瀬智志 月に抱かれてゆらめいた夜を町から町へコヨーテが走る 未だ見ぬユートピアがどこかにあると信じて 老人が言った、不満が満ちるのはコヨーテが去った残り香のせいだと すべてがここにあるというのにまだ何を望む 怖いんだろう? 夜なんてそのうち終わるよ やり過ごそう やけを起こさないで 寒いなら僕が体を覆ってあげる 朝までここにいるよ 闇に彷徨うコヨーテを見たら部屋に戻って鍵をかけよう いまある暮らしに心合わせて、静かに眠ろう サヨナラしよう こんな恥辱に満ちた日々に ちっぽけな世界は耐え切れない 繋がれてなお留まる者たちに捧ぐ 夜明けはすぐそこまで 月に抱かれてゆらめいた夜を町から町へコヨーテが走る・・ 月に抱かれてゆらめいた夜を町から町へコヨーテが走る・・
5.
夜間救命     作詞・作曲 古瀬智志 いつもは静かな夜間病棟に ドクターたちの声が飛び交ってる テレビに映る事故の現場からは 負傷者たちが運び込まれてくる さっき着たばかりのスーツを すぐにロッカーに押し込んで さあ、戦場に立つのだ 覚悟を決めて ストレッチャーをかきわけて オペ室へと息を切らした 手の足りない同僚たちが ただ必死で踏み堪えていた うめき声が響く中で すれ違う君と目が合った 言葉も交わせないままで 一瞬だけ二人きりだった 予約をしてたディナーのテーブルは 今ごろ他の誰かのものだろう 今夜渡すつもりだった指輪が いまも僕のポケットの中にある 呼び出される前、君は誰よりも輝いていたよ でも、戦場が僕らに手招きしてる 処置を急ぐ仲間の手が みるみる間に赤く染まる 血の気のない白い顔が 僕の方をぼんやり見ている 心電図の刻む音に 鼓動が溶けていくみたいだ 心をすり減らしながら 僕らはまた夢みたいに消えかかった命を繋ぐ 今夜を乗り越えたら 君に全て打ち明けようか どんなに強がろうとも 心はもう張り裂けそうだ 君への愛以外はどれも あまりにも不確か過ぎて たまらなく不安になるんだ そしていつも胸をなでおろして ドクター!ベッドが足りないんだ ドクター!この血を止めてくれよ ドクター!いま手が離せないんだ 夢の中で戦うみたいだ ひと段落ついて僕はこっそりその場を抜け出して ロッカー室に舞い戻った (今日しかない) そして僕はポケットにそっと手を伸ばした
6.
ミラクルナイト     作詞・作曲 古瀬智志 急にぐずり出した君を抱いて フラフラと夜道を高台まで 頬を撫でる風はもう夏が終わるのを知ってる ガードレール越しに見下ろして 眠らないこの煌く世界へと 今夜は僕が君を誘ってあげるよ あの地平まで続く光の洪水は、膨大な命の繋がりで出来ていて ひしめき合ってるこの渦の中に、無数の共有が溢れている やがては君と惹かれ合うだろうその光もこの中に、 きっとある、いつか出会う 今はまだ見えなくとも   Nathanは確かに気分屋だが Isabelとならうまくやっていけるさ     足りない所をお互いに補い合いながら Gregは成功を手にしたけど Helenの心までは満たせない、それができるのは Tonnyしかいないのも分かってる この深く入り組んでねじれた世界では 自分らしく生きていくなんてもう出来ないのか? いや、僕はそうは思わないんだよ 本当に心から望んでるものなら それはきっと手に入れるために出会ったものだから This is your world.  This is your dream. This is your life.    This is your place. 今夜はここまで。 ゆっくり眠れよ
7.
ボーディングブリッジから見えた月              作詞・作曲 古瀬智志 一つ前のジェット機が今、夜空に飛び立った 音のないフィルムみたいでとても綺麗だ Is this real?  もう行かなくちゃ This is real.  もう行かなくちゃ 二人きりで最後に過ごした24時間は どんなに遠く離れても忘れないだろう Is this real?  もう行かなくちゃ This is real.  もう行かなくちゃ 光りうごめく強大なこの都会で 僕らは影となって生きると決めて出会った 夜の橋桁、裏通りのビル ようやくたどり着いた搭乗のベルが響いた 男たちが張り詰めた目でこっちを見ている 穏やかに今日が終わるのをじっと待ってる Is this real?  もう行かなくちゃ This is real.  もう行かなくちゃ 時の流れに翻弄されながら 全てがいずれ終わると信じて奔り続けた 僕は君に軽くキスをした たとえいま何が起きても、まるで何も変わらぬ程に 薄暗いボーディングブリッジの よごれた小さな窓から見えたのは 二人きりで昨夜見たのと同じ月だった 手紙を書くよ 誰に奪われても 君にしか読み解けない 秘密のcodaを使うよ そしてやがてはるか時空を超え 新たな出会いの中で僕らは今日を終えるのさ 僕が乗ったジェット機が今、夜空に飛び立った 音のないフィルムみたいでとても綺麗だ
8.
流転     作詞・作曲 古瀬智志 はじまりは稲光、砕け散った残像が彼方に消えて 気がつけば猛烈なスピードで走る車に揺られていた いきさつはわからない、ダークブラウンのレザーシートにもたれて 逃げ出す術もなく、俺はただ窓の外に映る世界を見ていた 見上げれば摩天楼、瞳はネオンライトのシャワーに濡れて いまここがどこなのか、いつなのかさえも分からず途方に暮れる ふと見れば、目の前に浮かび上がった白い光が迫って 得も言えぬ既知感に、魅せられながら記憶を繋ぎ合わせた あの日触れた途端に動けなくなった 手も足も出せないでご破算になった されるがままに何もかもがあっという間に飲み込まれた 振り出しの箱の中、また加速する景色に胸は高鳴り 抵抗が強くなる、進む以外の別の答えを探して こうなったきっかけをいまさら知ることなどおそらく意味もなく 迫りくる光へと飛び込む前になにか手立てがないのか 明るさが増してゆく、みるみる間に鼓動が跳ね上がってゆく 思い出す恐れとは裏腹に抱く期待に打ち震える いや知りたい、いや見たい、露骨な興味だけが最後に残って もう一度、そうもう一度だけ、消してはしまえぬ衝動のように まぶしさで目を閉じる、光の中で全てが消え去っていく ひび割れて剥がれてく、なすすべもなく俺が粉々になる 溶け出して流れてく、行き着く先がそこしかないみたいに 何よりも、俺がただ、これを望み待ちわびてたかのように ビジョンが立ち上がる、恐怖の波がゆっくりと引いていく 愛しさがこみあげる、みるみる間にすべて元通りになる 何もかも知っていた、わかっていた、想っていた
9.
ナイトロード     作詞・作曲 古瀬智志 コンテナいっぱい詰め込んだ荷物は 明日の朝までに届ける手筈だ 中身は、そりゃ見当ぐらいは付くが ややこしい話に首は突っ込まねえ ラジオ鳴らして夜を越えて走ろう そういうアンタもただ事じゃないんだろ? 夜中に町はずれを車もなしで 他人の事情には口出しはしないが このまま朝まで一緒に乗ってきなよ 夜明けまでには隣町に着くさ tulutululu. 一人じゃ時々見失うもんだろ? こいつを無事届けたら俺もやめるよ なんにもアテがないってわけじゃないんだ あと少し走ったらこの国道沿いに 一晩中開いてるダイナーがある 仕切り直しのコーヒーをおごるよ tulutululu.. 
10.
ミカエル     作詞・作曲 古瀬智志 舞い上がった無数の塵は 今日世界に溢れた感情 喜び、悲しみ ただ静かに時間をかけて ゆっくり、ゆっくりと 降り積もって消えてく 明日もまた無数に舞い上がっては 降り積もって消えてく 終わりと始まり 澄み渡った一瞬 その翼をはためかせて 夜明けの空を飛んだ 穏やかな瞳が映し出した 昨日消えたもの、今日生まれたもの ただ静かに見下ろし、確かめたら 手も触れずにすぐに消えてしまった
11.
朝の訪れ     作詞・作曲 古瀬智志 ああ、不思議な夢を見たんだ 目の前の何もかもが昨日までとは違って見える ああ、どこか違う世界に 急に迷い込んだような他の記憶があるみたいに あの日僕らは別の顔で遠い町でも出会っていた コーヒーを飲む君さえも懐かしくて 夜のライトが朝日に飲まれて今日が始まる brand new world 今も不確かな心のどこかで静かに息づく another world 僕に言えない傷があるならそっとしまっておいていいんだ 目には見えない君さえも愛おしくて 町のチャイムが瞼に響いて今日が始まる brand new world 今も不確かな心のどこかで静かに息づく another world 誰かの想いを元に今日も世界は創られて行く 全てが見事に重なり合う命が織り成す粒子のマジック 望みはつまり叶うという事、望めばそれは起こるという事 今まだ目には見えないとして、だから何? 夜のライトが朝日に飲まれて今日が始まる brand new world 今も不確かな心のどこかで静かに息づく another world lalala...

about

夜の訪れ    作詞・作曲 古瀬智志

日没、船出前のフェリーの汽笛
旅立ちへの期待と近づく別れ
喜びと悲しみが交わる場所

月は静かに待った、とばりの後に
始まるもう一つの世界の目覚め
一日分の輝きを終えて太陽は沈んだ
赤と青とが線で重なる

営みを終えた人々の波が足早に家路へと散っていく
我が家の温もり、ゆっくり疲れを癒そう
そしてまた明日、この場所で会おう
いかなる未来が待ち受けようと
ともに生き抜こう

夜が来るのを待って始まる世界
夢見る君とともに寄り添う世界
君の終わりは私の始まり
決して触れはしない
我らもまた、この世界に生きる者たち

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released December 25, 2019

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